エチオピアで過酷なツアーとして有名な”ダナキルツアー”に参加しました。
今回は、ダナキルツアーの【後編】
【前編】1日目では、エルタール火山に登り火山口を間近で見る。その晩は火山口付近に青空ベッドで就寝。
2日目:エチオピアで体験する死海と天然温泉
太陽が昇る前、4:30に起床。
当初の予定では、再び火山口まで行く予定だったが、火山活動が活発になってきているようなので近くことができず、遠目で火山を眺める。
再び3時間の道のりをかけ下山する。
途中、日が昇りだんだんと明るくなり、辺りの様子が見えてくるようになる。そうすると昨晩私たちが通って来た道のりが、辺り全てが溶岩地帯だったことを改めて知らされる。
麓の村、”Dodom”へ戻り朝食。
ここで食べたスイカが、ハンパない!疲れ切った体に、スカイの水分がしみるっ!!
再び過酷な溶岩地帯をドライブ。
アスファルトで舗装された道へ戻ると、なんという快適さ!
車が弾まないって何て素晴らしいんだろう!!
“アフレラ湖/LakeAfrera”
この湖は塩分濃厚が高い湖でイスラエルにある死海のように入っても浮いていられるというもの。
私たちは死海には行ったことがなかったので、まさかここエチオピアで体験できるとは思ってもみなかった。
湖に入ってみると、すこしヌルヌルしているが確かに浮く!!
せっかくなんで湖で遊んでみることに。
湖の畔に湧き出ている泉は塩分がなく、し・か・も、暖かい!!
日本の温泉ほど熱くはないが、ちょうどいい暖かさの温泉。火山のトレッキングと砂ぼこりでベタベタだった体をリフレッシュできる。
中継地点の村”Abaala”へ戻り、この日はゲストハウスでの宿泊。
オケで水汲むしかないが、シャワーや洗濯などができる唯一の宿泊ポイント。
エチオピア名物、コーヒーセレモニー
日本の茶道にも似た、伝統的な入れ方でコーヒーが振舞われる。
午後は、ゆっくりとした時間を過ごすことができるので、シャワーに入るのもよし、洗濯するのもよし、村を散策するのもよし。
夕食はエチオピア料理「インジェラ」ここのインジェラは、アディスアベバで食べたものより、酸味が少なく比較的食べやすい。
3日目:一面の銀世界、塩湖
本日の目的地は、ウユニ塩湖!!
ではなくエチオピアの塩湖に行くという。
こんなアフリカにも塩湖が広がるところがあるそうです。
そこへ行くには、世界で最も過酷な環境で生活している村”Hamedela”へ行かなければならない。
車で走る事、約5時間。
エリトリアの国境近く、”Hamedela”村に着く。
この村も、木を組んで作られた簡素な家が転々と並ぶ。エチオピア名物、青空ベッドもしっかり置いてある。
本当に、エチオピアの人はどんなところにでも住んでしまう。
民族ダンス、ヒップホップダンス、世界はダンスで繋がる。
村に着くと、子供達に囲まれ民族ダンスを披露してくれた。
そうすると、君たちの国のダンスも見せてくれという話になり、みんなそれぞれの国のダンスを披露。
イスラエル人女性のダンス。
カナダ人男性のヒップホップダンス。
日本は、、一緒に参加した、龍之介が伝統舞踊「歌舞伎」?を披露。
以外とこれが子供達に大ウケ!
エチオピアの塩湖
サンセットの時間に合わせて、塩湖へ移動。
想像していたウユニ塩湖のような塩湖とは違い、茶色い。。
そんな塩湖をランドクルーザーの屋根に乗り縦横無尽に駆け巡る。
しばらく走ると、塩の海の中に突如として、盛り上がっている岩山。
実はこの岩山は全て岩塩でできている塩の山。近づいてみると確かに岩と違い、ゴツゴツ、トゲトゲしている。
この日は風が強く、雲もあったので、真っ赤なサンセットは見ることができなかったが、すごく綺麗な幻想的な空を見る事ががた。
集落に戻るが、暑さのせいでPacoさんの具合が悪くなり、ダウン。。
この辺一帯は、夜になってもいっこうに涼しくなる気配がない。
熱風の夜風が吹く中、屋外ベッドではまっったく寝付けない!!!
いくら水を飲んでも、タオルを濡らして涼しくしようとしても、すぐに乾きがきてしまう。
しかし、そんな中でも、一緒に参加していた欧米人グループはパーティーナイト
この暑い中を過ごすには、酒を飲んで騒いだ方が、暑さを忘れて正解なのかもしれない。
4日目:地球上の異世界、ダロール
再び塩湖へ
なかなか寝付けない、長い夜が明け
まだ日が昇りきらない内に、朝食を簡単に済ませ、再び塩湖へ。
朝日を反射した塩湖は、ひとつひとつの塩の結晶が光り、
キラキラと輝いてる。
その光景はまさに、白銀の世界。
さらに塩湖の奥へと走る。
地球上の異世界”ダロール/Dallol”
このツアーのもう一つのハイライト、ダロール。
目の前に現れたのは、茶色い丘のようなもの。
近づいて登ると足元の岩が見たことのない色になっている。
丘を登ること15分程、目の前には突如として、現れたのは白いキノコのような岩石地帯。
ちょうど腰掛け程の高さの岩が可愛らしい。
更に奥に進むと、別世界が現れてくる。
地面が黄色や緑色に染まっていて、地面もツブツブした突起があり、何かのタマゴが孵化したような穴。
更に少し歩くと、奥にはエメラルドグリーンの水溜りが広がっている。
絶対に触りたくないっ!!
どうしたらこんな色になるのか、こんな形状になるのか。
いままで見た事のない光景が目の前に広がる。
時間にすると1時間弱だが、暑さと硫黄の異臭でかなり体力を使う。
続いて向かって先は、ダロールの更に奥にある切り立った岩石地帯。
鋭い山々が、かっこいい。
Pacoさんは昨日の体調不良もあり、車で待機。
しようとしたが、車のエアコンをドライバーに消され、日陰で待機。
体にいい!?オイルレイク
塩湖地帯に突如として現れた大きな池
その池からは温泉の様なものが湧き出ている。
しかし、すごい異臭を放つ。
ドライバー達が、おもむろにペットボトルにそのお湯を汲み始めた。
聞くとそれは、お湯ではなく、オイルだそうだ。
しかもそのオイルは肌に良いらしく薬として活用しているらしい。
私もそれに習って空いたペットボトルに汲んでもらった。
触ってみると、ぬるっとして、確かにオイルっぽい。
灼熱の地にあるオアシスの滝で水浴び
帰り道の途中、砂ばかりの山々が続く中、いきなり車が止まり。
この道の奥に滝があると言う。
しかも水浴びまでできてしまう!
行ってみると、確かに滝が、しかもいい感じの冷たさ!
ダロールで汗だくの身体には、超気持ちいい!
このダナキルツアー。
火山トレッキング後といい、このダロールトレッキング後といい、うまいタイミングで水浴びポイントを持ってきて、リフレッシュさせてくれる。
昼食後、なぜか車を入れ替えメケレへと戻る。
しかし今度の車は内装は綺麗だが、エアコンが壊れている!
どうもエアコンが壊れると溶岩地帯には行けないようで、溶岩地帯コースの代わりに、帰宅コース入れ替えたようだ。
エアコンは壊れているが、窓を全開にして走れば風が気持ちいい!
さらに標高が高くなるにつれ、再び山に緑が増え、風も冷たく心地よくなってくる。
夕方には、無事にメケレのETTオフィスへと戻ることができた。
これにてダナキルツアーの全ての行程が終了。
エチオピア、ダナキルツアーの総評
金額は一人、$400と高い。
今まで安宿や自力で観光してきた身にとっては、かなりの金額のツアーだが。このルートを個人で行くことはまず不可能。
また日本では決して見ることのできない景色。できない体験をできたので、そういった意味を含めて、お金をかける価値はあったのではないかと思う。
また砂漠地帯のドライブや溶岩地帯のトレッキング、40度を越える環境での生活を強いられるので、ぜひ体力のある若い内に行ってもらいたい。
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