エチオピアへ行った旅人から、ぜひ行った方がいいと太鼓判を押されたツアーがある。
調べてみると、漫画ドラゴンボールに出てくるナメック星のような場所とか、世界で唯一活火山の火山口へいくことができるという。
そして、世界一過酷なツアーとの異名を持つ、”ダナキルツアー”
そんな超過酷ツアーに3泊4日で参加してみた。
ツアー会社と費用、持ち物について
このダナキルエリアは隣国のエリトリアとも近く、時よりテロがあったりと治安が良い地域ではない。
そのため、傭兵を雇い護衛をつけなければいけない場所があり、個人で行くことは不可能な場所にある。
唯一行けるのはツアー会社経由で、ツアーを組むこと。
私たちが参加したツアー会社ETTについて
- ツアー会社:ETT(Ethio Travel and Tours) http://www.ethiotravelandtours.com
- アクセス:
アディスアベバ:At Nega City Mall 5th Floor, Office number 510
メケレ:Atse Johannes Hotel 1F
- 日程:3泊4日 ※2泊3日の弾丸ツアーもあり(行ける場所は3泊4日と変わらず、フリータイムを削り詰め込む感じの日程)
- 費用:400USD(8,960ブル)※現地通貨、クレジットカードでの支払いも可能
- ツアーに含まれていたもの:
・車、ドライバーツアーガイド
・ツアー内の食事(飲み物別途)
・宿泊費
・水 (1日1人1本以上は確保されている)
・護衛(国境付近)
・ツアー前後のアデイスアベバでの宿泊
・アディスアベバからメケレまでの往復バスチケット
通常価格、600USDのところを私たちは人数を集め、合計7人で申し込み。
また、私たちはアディスアベバからの申し込みでの交渉だったので、費用にアディスアベバからメケレへの移動費、アディスアベバでの宿泊費を含めるように交渉した。
※メケレからの申し込みでは300USDほどまで交渉できるとの情報あり。
※私たちはシーズンオフの時期だったが、シーズンになるともっと交渉に応じてくれるとの話もある。
上記の通り、基本的にはツアー内でお金を使用することはほとんどないが、私たちはツアー終了時にドライバーへのチップを用意しておいた。(必ずあげないといけないものではない。)
ツアーに持っていた荷物
- サブバックパック
- ヘッドライト
- 帽子
- 日焼け止め
- サングラス
- マスク
- 靴
- 長ズボン
- サンダル
- カメラ
- 三脚
- Tシャツ 1枚
- 下着 1セット
- 水着
- タオル
- 洗面具
※ツアーの最中はETTのオフィスに大きな荷物、PCなどを預かってもらえる。
ツアーはトレッキングなどをするため、できる限り身軽にした方がいい。私たちが行った時期は、乾季で防寒具などは必要なかった。
※ツアーは自然現象を相手に開催されているので、火山の活動状況等により、申し込んだ日に火山活動が起こっていると、火山口の近くまで近くことができず、遠くで見るしかないなど、日程が思い通りいかない時もある。そのため、ツアー開始日程がずれても行けるように余裕を持って予定をしておいた方が良い。
1日目:”エルタール火山/Erta Ale”トレッキング
メケレのETTのオフィスに集合し、トヨタのランドクルーザーで約9時間かけて、エルタール火山トレッキングの基地である、集落”Dodom”へと向かう。
最初は軽快な道を進む。
突如として現れる、風力発電用の風車群。エチオピアにこんな風力発電施設があるとは驚きだった。
中継の村”Abaala”へ到着。
資材の調達のため、しばし村の子供たちと戯れる。
再び、走り道の両側が突如として黒い塊(溶岩)に覆われる。
ここあたりから、気温が急上昇し40度越え。
外に出ると熱気を含んだ風が吹いている。
ここからは舗装された道路が終わり溶岩地帯を走ることになる。
溶岩地帯を超えると、一面の砂漠地帯へ突入する。
ここからはランドクルーザーの本領発揮!
砂地を4WDが爽快に駆け抜ける。
[kad_youtube url=”https://youtu.be/0knmSjwKs14″ width=600 ]
砂漠地帯の先に、小さな集落が見えてくる。
ここで昼食休憩。
日差しだけでなく空気全体が熱気を帯び、全く休憩にならない。
昼食後は、世界で最も過酷と言われる最悪路の溶岩石地帯を約3時間の走行。
これが、ものすごい揺れ、常にお尻がシートから弾んでいる。
そんな悪路を無理やり走り、ついに、、パンク!!!
慣れた手つきでパンクを修理するドライバー。
朝から9時間のドライブを経て、ようやく目的地である”Dodom”へ到着。
村には見えないが、この草と石で作られたのが家。
こんな水もないような場所で人が住んでいることに驚かされる。
ここまで来るのに、暑さと悪路の走行で心身ともにクタクタ。
そんな中でも、元気にバレーボールを楽しむ現地人。すご過ぎです。
日本人といえば、、もぅぐったり。笑
簡単な夕食を済ませ、日が落ちた頃、ここからが本日のハイライト。
火山口へ向けて3時間のトレッキング。
トレッキングの持ち物
- サブバック
- 水 1L ×2 ※支給品
- ベッドシーツ ※支給品
- ヘッドライト
- 靴
- 長ズボン
- タオル
体力的に厳しい人は、ラクダに乗って登ることもできるが、人数に限りがある。
月明かりとヘッドライトを頼りに火山口へ向けトレッキングが始まる。
日本で富士山も登ったことがあるので、3時間のトレッキングなんて、なんとかなるだろう高を括っていた。ところが、かんなりシンドい。
足元の溶岩はゴツゴツしており、歩きにくく。
なにより、非常に暑い。
貰った水があっという間になくなってしまう。
1時間に1回の休憩を挟みつつ登るが、もぅダメかと何度思ったことか。
約3時間ほど登ると、
遠目に、赤々と燃える火山口が見えてくる。
ようやく、たどり着いた。
もっと近づいてみると、まだ固まって間もない溶岩が足元に広がる。
この固まったばかりの溶岩は空気やガスを含んでいるため、とても脆く、すぐに崩れてしまう。
そのため、上を歩くとサクサクと音がし、まるで新雪を歩くようなもの。
ただ一つ、落ちると溶岩の破片で足を切ることがあり、時には流血事故につながることも。
そのためトレッキングへは長ズボン、靴での参加を強くお勧めする。
そんな地雷地帯のような場所を慎重に、慎重に進み、火山口付近へと近く
もう、すぐ目の前に今も噴火しそうな溶岩がうごめいている。
[kad_youtube url=”https://youtu.be/7pRWk7Dr6kc” width=600 ]
いままでの人生で見てきた、どんな自然の風景よりも躍動感がある。
漂い、時より吹き上がる。今にも溢れ出しそうな風景。
そんな光景は、正に「地球が生きている」ということを目の前で体感できる。
しかし、この火山口は有毒ガスを含んでおり、あまり長時間滞在することができない。
また、足元がじわじわ暑く、いまにでも溶岩が迫ってくるのではないかという恐怖がある。
約5分ほどの滞在で、その場を後にする。
火山口から少し離れた丘へ戻り、そのまま宿泊。
岩場の中にマットレスとシートをかけただけの簡単な寝床。
涼しくはないが夜風が気持ち良い。
疲れ切った体は自然と眠りにつくことができた。
後編へ続く
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