ポートヘッドランドでは、ウミガメの産卵を見ることができるという。
日本でも限られた場所でしか見ることができないウミガメの産卵。
ぜひ、見てみたい!!
ポートヘッドランドで見れるウミガメは?
”ヒラタウミガメ/Flatback turtle”
と呼ばれる品種のウミガメ。
その名の通り、”平たい甲ら”からその名が付けられており、ここオーストラリアの北部にしか生息していない品種。
ヒラタウミガメは制限された生息範囲からみて、生息域、特に産卵場所を失うことにより、大きな影響を受けやすい種です。しかし、一番の脅威は、ヒラタウミガメが好む水域における多数の漁業船による混獲と考えられています。もっとも、ヒラタウミガメは現地の人々から特に重宝されている動物ではないので、捕獲が目的とされることはありません。これは、この肉食動物のウミガメが、食用としておいしくないと考えられているためです。
一年間の産卵個体数は多くて1万匹ですが、全くと言ってよいほどヒラタウミガメの実態は調査されたことがないので、はっきりした産卵個体数を知るのは不可能です。ヒラタウミガメはウミガメの中で比較的に絶滅の危険が少ない種と見られていますが、まだ不明な点が多く、種の保全委員会のウミガメ専門家グループは、このウミガメを情報不足種(DD)としています。出典:WWWF
産卵の時期はおよそ10月〜1月ごろ。
そして、雛が誕生するのが、12月〜3月ごろとなる。
その時期になると、ポートヘッドランドのビーチ周辺では夜、街の街灯を灯さない。
なぜならば、街灯の強い光でウミガメたちが、怯えてしまうからだという。
夕方、ビーチに行ってみる。
産卵は、夕方から夜中にかけて行われるというので、夕方ビーチに行ってみた。
ビーチには、ウミガメの保護、観測をするための保護団体の人たちがいた。
団体の人から、ウミガメについて説明を受ける。
砂浜にある”くぼみ”がウミガメが産卵した場所で注意しなければならない。
![see-turtle](https://kenpaco.com/wp-content/uploads/2016/05/th_IMG_1816-5-300x200.jpg)
ウミガメに触ってはいけない。強い光を当ててはいけない。ウミガメの目の前に立っては妨げてはいけない。etc
一通り、説明が終わるとビーチで待つ。
それほど多くはないが、地元の人も訪れて、ウミガメが来るのを待っている。
![beach-peple](https://kenpaco.com/wp-content/uploads/2016/05/th_IMG_1680-1.jpg)
・・・
しかし、この日。
ウミガメが来ることはなかった。
シーズンだからといって、必ず来るとは限らないらしい。
保護団体の人から、明日はきっと来るよと励まされる。
そして、次の日。
この日もビーチでウミガメが来るのを待つ。
・・・
この日も、ウミガメには会えず。
![beach](https://kenpaco.com/wp-content/uploads/2016/05/th_IMG_1700-2.jpg)
そして、保護団体の人に、明日は来るよと励まされる。
実は、次の日がラストチャンス。
なぜならば、その翌日にはポートヘッドランドを旅立つため。
明日を逃すと、もう来ることができない。
遂に迎えた最終日
もう明日には、ポートヘッドランドを去ってしまう。
今日こそ、来てほしいという期待と、今日もダメかなという不安が入り混じる。
駐車場に着いた時、ビーチの方が何やら騒がしい。
急いで、ビーチに行ってみると
・・・
ウミガメが来ていた!!!
すでに産卵を終わらせて海に帰るもの、
産卵をするため、砂浜を掘っているもの。
そして、これから産卵するために、海からやってくるもの。
次から次へとやってくる。
![sea-turtle](https://kenpaco.com/wp-content/uploads/2016/05/th_IMG_1824-7.jpg)
![sea-turtle](https://kenpaco.com/wp-content/uploads/2016/05/th_IMG_1796-4.jpg)
![sea-turtle](https://kenpaco.com/wp-content/uploads/2016/05/th_IMG_1818-6.jpg)
ウミガメが通った後は、独特の模様が砂浜に描かれる。
ヒレを使って歩いた跡と、尾っぽを引きずった跡。
![sea-turtle-after](https://kenpaco.com/wp-content/uploads/2016/05/th_IMG_1836-10.jpg)
この日、10匹近いウミガメが産卵をするために、ビーチに来ていた。
ウミガメの産卵を見ることができて
ウミガメの産卵は、昔テレビでやっているのを見たことがあったが、実際にこの目で見るのは初めてだった。
実際に見て、改めて
「これが自然なのだな」と感じた。
ウミガメたちは誰に言われるわけでもなく、毎年このビーチに来て産卵をしていく。
これが、子孫を残すための本能なのだろう。
そして、昔はもっともっとたくさんのウミガメが来ていたはず、
場所は違えど、絶滅危惧種となっている品種もある。
それは、人間が勝手に自然を変えてきたから。
人間が便利に生活するために、他の種族が危険にさらされている。
普段生活をする中では、なかなか感じることができないが、
この日、リアルな自然を見て改めて感じた。
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