生活の中で欠かせない食事。
私たちは食材を購入し、調理をしたり、カフェやレストラン、コンビニなどで作ってもらった物を食べたりしています。
コンビニでバイトした時に目の当たりにした「捨てられていく食べ物たち」に衝撃を受け、その後も食品ロスに対して胸を痛めていたので、今回は食品ロスとオーストラリアにある「無料スーパー」について紹介していきたいと思います。
日本の食品ロス問題
今世界中で問題となっている食品ロス。
特に日本は世界で最も食料廃棄量の多い国といわれているほど。
まだ食べられる食材も、少し傷がついているとで売り物にならなかったり、お惣菜やおにぎりなどは時間によって管理され、その時間を過ぎると廃棄扱いされてしまいます。
食料自給率が低く国外から輸入していることも多い状況の中で、捨てられていく食べ物。
これって本当にもったいないし、まだ食べられるのに捨てられていくということは本当に悲しいことですよね。
私自身コンビニでバイトしていた経験があり、毎日勤務の間に廃棄に回るお弁当などがゴミ袋ぱんぱんに何袋にもなることに驚きを隠せなかったし、それをゴミ箱へ捨てることに対し胸が痛かったのを覚えています。。
当時は食べられるものを捨てることが理解できず、添加物などや栄養バランス的にあまり良くないなとわかっていながらも、自分で食べられる分は食べたり、持ち帰ったりしていたことを思い出します。
現在でこそ、少しずつ日本でも食品ロスを減らすためにアプリで賞味期限の近い商品を安く手に入れられるシステムが少しずつ導入され始めていますよね。
オーストラリアに住んでいる中でも、私は現在レストランで働いているので、やはり調理したものの廃棄を目にすることが多いです。
そんな中で私たちはどのようにしたら少しでも食品ロスを減らしていくことができるのでしょうか。
オーストラリアでは、どんな取り組みがあるのかを見ていたところ、「オズハーベストマーケット」のことを知りました。
引用:https://www.abc.net.au/news/2019-06-07/charities-embrace-technology-rural-areas-going-hungry/11184668
オーストラリアで初!全商品無料!!:オズハーベストマーケット
オーストラリアでも食品ロスは問題になっていて、その解決方法の一つとして
2017年オーストラリアの慈善団体が廃棄食品の救済で立ち上がったのが、「オズ・ハーベストマーケット」です。
引用:https://thesharingmap.com.au/share/australia/new-south-wales/sydney/community-kitchens/ozharvest-market/
どんなスーパーなのか??
スーパーや食料品店、そのほか多くの企業でパッケージが変更されたもの、注文超過してしまった…など様々な理由で
販売はできないけれど、まだ使用期限内の食品が寄付されています。
またホテルやレストラン、カフェなどからも賞味期限の近いものや売れ残った商品も提供されることもあるのです。
そのため店内にあるものはその時によって異なります。「無料」なので、もちろん値段の表記はありません。
そしてお店をまかなっているのはボランティアの人たちです。
引用:https://probonoaustralia.com.au/news/2019/04/worlds-best-chef-feeding-australias-homeless/
どんな風に買い物できるのか?
無料だからといって、好きなものを好きなだけもらえるという訳ではありません。
このお店のコンセプトとしては「必要な物を持っていき、出来るのなら与えよう」という哲学に基づいて
救済された食料を全ての人に、そして特に最も必要としている人にそれが手に渡るようにという考えで運営されています。
引用:https://www.news.com.au/finance/business/retail/ozharvest-launches-supermarket-with-no-price-tags-with-shoppers-invited-to-pay-what-they-feel-like/news-story/de9c73fec700ad1202f94b0c9fdaef33
ショッピングバッグを持参し、自分の必要な食材を手にいれたら
余裕のある人はその気持ちをドネーションとして寄付するシステムになっています。
もちろん、本当にお金に困っている人は無料で食材を受け取ることができます。
$1の募金で誰か必要な人の元へ2食分の食べ物を届けることができるんですね。
引用:http://move.nichigopress.jp/sydney-life/shopping/ozharvest-market/
ボランティアで支えられている
このスーパーはボランティアの人たちで運営されています。
買い物の時にはグループごとにまとまってボランティアの人と回りながら必要な物を選ぶようなのですが、
その際にアドバイスをくれたり、質問などに応えて丁寧に対応してくれているようです。
こういった関わりの中から、一人一人が無駄のない食材の量だったり使い方なんかを知っていくことにつながると思うので
とても大切なことだと思います。
引用:https://www.ozharvest.org/give-a-little-love/donate-time/
世界中でこの考え方をシェアしたい
私自身まだこのスーパーには行ったことがなく、今回はウェブサイトからの情報で紹介させてもらっています。
オズハーベストスーパーのことを知ってくうちに、実際に行ってどんな雰囲気なのか、ボランティアの方たちからの話を色々と聞いてみたいなぁとも思いました。
それと同時に自分の住んでいる地域にもこんな場所ができたらいいのになぁとも思います。
マーガレットリバー のことを考えた時にふと思い出したのが、「スープキッチン」。
スープキッチンでも、一部の食材をスーパーや地域のカフェ・レストランからの食材を利用していました!
気になる方はこちらもどうぞ。
Kenzoさんとも、働いているレストランでの廃棄をほんの少しでも減らすために、自分たちで持ち帰れる分は持ち帰って消費したり、パンなどは友人に配ったり…でも2人だけでは到底まかないきれません。
でも微力ですが、出来ることをやっています。
そして、まだ食べられる食材を「捨てる」ことに慣れてしまわないように、これからも食べ物・物を大切にする気持ちを忘れずにいようと思います。
そういう気持ちを持つことで、食べ物だけでなく水や電気など資源に限りのあるものに対する大切に使おうという気持ちにも繋がっていくと思います。
オーストラリアの中でもオズハーベストの活動(余剰食品の配布やアピール、イベントへの参加など)は各地で広がっているようです。
今後オーストラリアだけでなく(経済の循環の話は別として)日本や、他の国でもこういった取り組みが進み、捨てられる食材たちの救済場所が確保されるといいなぁと願います。
(※一部ではすでに取り組みが始まっていると思います。)
お近くに住まれている方はぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
少しでも食品ロスについて考える機会を持ち、多くの人に広まれば、世界中で食品ロスをなくそうという思いがより強くなるような気がします。
この記事を読んでくれた方は、きっと環境問題や食品ロスに少しは関心のある方と思うので、まずは自分のできるところから少しずつ広げていきましょう!!!
アクセス情報
[シドニー]
Address:147 Anzac Parade, Kensington, NSW 2033, Australia
Open: Tuesday – Friday 10:00-14:00
HP:https://www.ozharvest.org/what-we-do/market/
Facebook:http://www.facebook.com/OzHarvestMarket
参考:
農林水産省:http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/013.html
日豪プレス:http://move.nichigopress.jp
Ozharvest Market:https://www.ozharvest.org/what-we-do/market/
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