ミャンマーではいろいろな民族が、今でも伝統的な生活を営んでいる。
その中でも独特な生活をしているインダー族という民族がいるという。
彼らは、湖の上に高床式の家を建て、船で日常の移動を行っているという。
そんな、彼らの生活を見に、”インレー湖/Inle lake “へと向かった。
インレー湖へは、ヤンゴンからはバスか国内線で、ニャウンシェまで。
実は外国人がこのニャウンシェに入るには入域料が必要。
街の入り口で$10を払う(有効期限があり、期限内であれば何度でも入れる)
インレー湖を巡る1日観光。
インレー湖を回るにはボートのチャーターが一般的。
船頭さんがガイドも兼ね、1日(or半日)で回れるスポットを案内してくれる(自分たちが行きたいところをリクエストすることもできる)
1日チャーターで約K20,000(約2,000円)
ボート1隻の料金なので、人数がいれば割り勘で安く済む(1隻に4人ぐらいは乗れたはず。)
私たちは2回訪れ、一回目はPACOの友達との3人で、二回目は、ゲストハウスで知り合った観光客と一緒に相乗り。
小さな小船は、船頭と客席だけの小さな船。
うっかりとバランスを崩すとひっくり返りそうになる。
あと、小さなモータースクリューがついてるので、意外に結構早い。
船着場からインレー族が住む村までは、インレー湖を縦断していかなければならない。
伝統的な足こぎと漁師たち
船で湖を進むと、ちらほらと漁をしている漁師の姿が見えてくる。
漁師たちは、足でオールを漕ぎながら、片手には大きなカゴ状の仕掛けや、網。これがここの伝統的な漁のスタイル。
船頭が近づいて、カゴを大きくあげてポーズをしてくれた。(彼らは観光客用のパフォーマーらしい。)
湖上で生活をする人々
広い湖を30分ほど進むと水上に立ち並ぶ家々が見えてくる。
どれもが木造で、細い木の支柱に支えられている。どうやって建ててるか不思議でならない。
しかもかなり立派な建物。
レストランやホテルもあり、水上の生活を体験できる。
(建物内は案外しっかりとした作りで、落ちる心配はなさそう)
建物一階の玄関であり、船着場、兼洗い場。そこには洗濯をする人、髪を洗う人、ete
湖がそのまま生活用水として使われている。
そんな村の中をボートで進みながら、ある家に案内される。
そこは蓮糸織り工場。
蓮の茎の繊維を縒って糸を作り、それを染め、織っていく。
その場では、実際にハスから繊維を抜き取るところから、機織り、製品にしているところまでを見学できる。(もちろん、購入もできます。)
一本一本の糸を、蓮の茎から作り出すのはとても根気のいる作業。
これが、大変貴重なもので、一年の内でわずかな量しか生産することができない。そのため幻の布とも呼ばれている。
(あまりにも綺麗なのでPACOもヘアバンドを購入。タイへ戻った時、地元の女性から「あなたインレー湖に行った?」と言われるぐらい、有名なモノらしい。)
また別の家にお邪魔すると、そこにも機織りをする女性たち。
しかし、彼女たちはまた別の部族。
”首長族”の女性たち。
なんと、ここインレー湖にも首長族が生活をしている。(タイのチェンマイのツアーでも会うことができた。)
少数民族と思いきや意外と生活範囲は広いんですね。
さらにここインレー湖で驚くべきは湖上に広がる”畑”。
トマトやナスなどの作物が栽培されています。しかもしっかりと綺麗に整備されている。
この畑、水に浮いている水草を集め、その上に土の盛り、畑にしているという。
まさか、畑まで作ってしまうなんて、驚きです。
実際にその草の上に乗ってみてもいいと言われたので、乗ってみると、、
足元は「ぐゃぐゃ」
水を含んだ草を踏んでいる感じだが、不安定ながらも立つことができる。なんとも不思議感じ。
ファンドゥー・パゴダ
インレー湖内にある最大のパゴダ。
このパゴダには5体の仏像が祀られていて、参拝者や観光客により金箔を貼られ、
いまではダルマのような姿になってしまっているらしい(私たちは実物を見ることはできませんでしたが)
毎年10月頃に、盛大なお祭りが開催されるので、その内4体が船で運ばれ、湖内の村々を回ってくるというもの。
(そのお祭りを訪れた詳細については、また別の記事で)
インディン遺跡
もし時間に余裕があれば、ちょっと寄り道したところに遺跡がある。
インレー湖の西側にある遺跡で、ボートで約30分、そこから降りて、さらに2kmほど歩いた先にある。(インレー湖巡りとは別で追加料金、約$5ほどで連れて行ってくれます。)
道はほぼ一本道なので、それほど迷うことはないと思う。
途中には、長い参道があり、お土産屋さんなどがちらほらあるが、とくに客引きも強引でなく結構閑散としている。
参道を通らずに脇の街道を歩くと、途中には崩れかけたパゴダや、草が生い茂ったパゴダがある。ずっと昔からあるパゴダが管理されずそのままになっているのだろう。(カンボジアで見たベンメリア遺跡のようだ)
参道沿いに奥へ行くとお寺があり、無数のパゴダが立ち並んでいる、その数1000以上。(中には真新しいもの、いま新たに作っているものもあった。)
インディン遺跡は、それほど観光客も多くなく、村の人たちの生活を垣間見ながらゆっくりとした時間を過ごすことができるおすすめスポットです。
まとめ
”インレー湖” ミャンマーを訪れた際には是非、立ち寄っていただきたい場所の一つです。
湖上の家々やそこで生活する人々。
足こぎと呼ばれる独特の技術で船を自在に操る人。
美しく貴重な蓮織物や、水上の畑。
煌びやかな寺院。
どれもが私たちが住んでいた環境とは違い、とても興味深い。
そして何より、自然と共に生きる伝統を守り続けている彼らの姿が美しい。
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