毎日の食卓に登場する頻度の高い食材を考えた時に、「卵」は上位に上がるのではないでしょうか?!
卵焼きやパンケーキ、オムライスや味噌汁や炒め物…などなど卵そのものが主役になったり、影で美味しさを支える脇役に回ったりと
料理の中で活躍してくれます。
そんな卵はオーストラリアのスーパーでは、たくさんの種類のものが売られていて、最初は何が違うのか?!
よくわかっていませんでした。
今回はオーストラリアで売られている卵の種類について紹介していきたいと思います。
オーストラリアの卵の種類
スーパーでよくみられる卵は大きく4つに分類されます。
・Cage Egg
・Cage Free Egg
・Free Range Egg/Barn-laid Egg
・Organic Egg
下記で一つひとつ詳しくみていきましょう。
Cage Egg(ケージエッグ)
ケージエッグは、その名の通りケージに入れられ行動範囲が狭められ身動きがとれない鶏の卵。
生産性を良くするために、生産者の管理の元で育てられます。
鶏への目が行き届きやすくなり、ワクチンや抗生物質などで感染症など病気に強く健康のコントロールがしやすいそうですが、
ケージに入れられた鶏は自由に歩き回ったり、羽を伸ばして休むことはできません。
日の光に当たることや、他の鶏と関わることもなくケージの中で一生を終えるようです。
そして、食事には新鮮な野菜や草が含まれていないために、栄養価が低いようです。
この飼育方法については、多くの人が鶏の本来の生き方との違いに疑問を抱いており、2018年より大手スーパーではケージエッグを取り扱うことを停止する方向とのことで、現在ではスーパーでケージエッグを目にする事はなくなりました。2015年には見たことがあったのですが、やはり低価格で売られていた印象があります。
引用:https://www.animalsaustralia.org/features/subway-to-drop-cage-eggs.php
Cage Free Egg(ケージフリーエッグ)/Barn-laid Egg(バーン-レイドエッグ)
ケージフリーエッグは、ケージには入っておらずある程度広さのある屋内小屋の中で鶏が自由に動き回れる環境で産んだ卵。
とはいえ、その屋内に放されている鶏の数は多すぎて、羽を羽ばたかせるようなスペースがなかったりするのが現状です。
ケージフリーと聞くと開放的でのびのびと過ごしているような風景をイメージしそうですが、実際の環境は卵のパッケージからは想像することすらできません。
値段は一番安いもので$3でした。
引用:http://theconversation.com/cage-free-sounds-good-but-does-it-mean-a-better-life-for-chickens-62083
Free Range Egg
フリーレンジエッグは、鶏舎から出て敷地内を自由に動き回ることができ、食事や寝る時に鶏舎に戻って産む卵。
鶏自身は日光を浴びることができるし、ストレスを感じず、走り回ったり餌を探したりと鶏本来の習性で生きることができます。
そのかわり、生産者は他の自然動物からの攻撃などから鶏を守らなければいけないので、目を配らなくてはいけなくなります。
また、敷地内に産み落とされた卵を人の手で集めなくてはなりません。
当然、ケージエッグやケージフリーの卵よりも値段は上がってきます。
$4.20〜$9とブランドなどによっても値段に幅があります。
1ヘクタールあたりの面積に対して鶏は1500羽という決まりが一応はあるようですが、厳重な決まりとなっていないため
その面積に対して200羽〜10,000羽と生産者によって環境は様々です。
この写真の卵は、1ヘクタールに対して400羽の鶏が飼われているとの表記があり、飼われている環境によっても値段が変わってくるようです。
引用:https://independentaustralia.net/environment/environment-display/are-free-range-eggs-a-con,7840
Organic Egg
オーガニックエッグは、オーガニック飼料を与えられて育ちます。成長促進剤、ホルモン剤や抗生物質を与えられることなく、自由に牧草地へ行って動き回ることができるのです。
通常の飼料に比べて3倍も4倍もコストがかかるので、売られている卵の中で一番値段が高いです。
ケージフリーの卵$3に比べると、べらぼうに高く感じてしまいますが、フリーレンジの卵$9と比べるとこの際オーガニックの方がいいんじゃないかな?!という気になってきてしまいますw
生産者が見えるファーマーズマーケット
マーガレットリバーで毎週開催されているファーマーズマーケット。
マーケットには毎度エッグファームが出店していることが多く、生産者から直接卵を購入することができます。
「いつ採った卵なのか?」
「どんな飼料を与えているのか?」
「どんな環境で育てているのか?」
こんな消費者の疑問も、きっと会話の中で解決することができるんじゃないのかな?!と思います。
そして、スーパーで買う卵より断然新鮮なんじゃないかとも。
育てている人の顔が見えるというのは、食べる時の安心にもつながりますね。
オーストラリアの卵の賞味期限
オーストラリアで初めて卵を買った時に衝撃を受けたのが、「賞味期限の長さ」
驚くことに、卵の賞味期限は4週間!約1ヶ月ほどもありあます。
日本だと大体1週間〜2週間?!くらい?
最近では大手スーパーでも冷蔵コーナーに卵を陳列しているところもありますが、常温に陳列されていることもあります。
オーストラリアでは、生で卵を食べる習慣がありません。
基本的に加熱した調理方法のため、ある程度の期間保存がきくようなのですが、
実際にいつ採れた卵なのかは明確ではないので、購入後は冷蔵保存することと、なるべく早めに消費するのが一番だなと思いました。
どの卵を選ぶ??
さて、卵の種類を分類しましたが
現在私たちはスーパーやファーマーズマーケットのエッグファームから卵を購入しています。
でも極端な話ですが、自分の家で鶏を飼って卵を産んでもらうのが一番の理想です。(私の個人的な理想ですw)
鶏を飼うことによって、ゴミ回収にまわる野菜のクズを鶏の餌にすることができるし、鶏が庭に落とした鶏糞は土の肥やしとなります。
卵を産んでくれれば、私たちは新鮮な卵を食べることができる。
この循環はとても素晴らしいと思います。もちろん、産めなくなった鶏のその後についても考えなくてはいけないのですが。
実際にオーストラリアでは、鶏を飼っている家が多いように感じます。
いつかバックヤードのあるお家に住んで鶏を飼えるといいなぁと考えています。
スーパーやマーケットで、どの種類の卵を選ぶのも自由です。
ですが、その背景にどんな環境があるのか・どんな飼料を与えられている鶏なのかを少しでも知っておくことは大切なことだと思います。
いずれにせよ、命をいただいているという気持ちを忘れずに、感謝の気持ちを持っていただきたいものですね。
あなたはどの種類の卵を選びますか???
参考:
https://particle.scitech.org.au/food/australian-eggs-review/
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こんにちは!Pacoです。