カイロの日本人宿で有名なサファリに、もうかれこれ7年住んでいる堀江さんという方がいる。
ある日、堀江さんに、これから地球の歩き方に載っていないカイロのおすすめスポットに行くけど、一緒に行く?
と誘われた。
え?そんなスポットがあるなら行ってみたい!と、一緒に堀江ツアーに参加することに。
世界遺産”カーイトゥベーイの墓とマスギト/The Mosque of Sultan Qaitbey”
まず向かったのは、イスラーム地区のはずれにあるモスク。
街のはずれにあり、住宅街の中に紛れ込むようにひっそりと建つ世界遺産のモスクがある。
もし、お手元にエジプトの1ポンド紙幣をお持ちであれば、裏を見ていただきたい。
ちょうどこのモスクの絵柄が描かれているはずだ。
カーイトゥベーイは有名な建築家で、アレキサンドリアの要塞などを手がけた、その彼が眠る墓としてこのモスクも建築されたという。
中は豪華なステンドグラスと絨毯で彩られている。
ちなみに、建物に向かって左に小さなガラス工芸店があり、
店の奥ではガラス職人が一つ一つ手作りでガラス細工を作っている様子を見学することができる。
実は、この主人は新聞にも載る有名人らしい。
“死者の町/ City of the Dead”
次に案内されたのが、”死者の町”と言われる地帯。
マムルーク朝時代の権力者がこの地に眠るという。
町の喧騒とは打って変わって、人通りも少なく静寂が漂う。ひっそりとした空気感が少し不気味だ。
原始キリスト教、コプト教最大の教会”Saint Samaan the Tanner Monastery”
さて、ここからがこのツアーのハイライト。
死者の町がある地域からさらに東へと進む、ここからは地球の歩き方には地図すら載っていない地域。
使い古された線路の上を歩き、人々の生活感が溢れる町の中を突き進む。
どの人もとてもフレンドリーで、「ウェルカム エジプト」と言ってくれたり、
写真を撮って、撮ってのオンパレード。
人に囲まれすぎて、なかなか先に進むことができない。。
さらに奥に進むと、
原始キリスト教、コプト教徒たちが住む地区へと続く。
コプト教との人は同じエジプト人でも、イスラム教の女性が顔を覆うヒジャブをしていなかったりと、服装から違いがあり面白い。
コプト教とは
コプト教会はエジプトのキリスト教徒のこと。コプトとはエジプト人を指すギリシア語(アイギュプトス)のアラビア語なまりである。紀元2世紀ごろからローマ支配下のエジプトで広がったキリスト単性説を信仰する人々である。
参照:http://www.y-history.net/appendix/wh0103-161_2.html
ここに住む人たちはカイロ中のゴミを収集、仕分けをする仕事をしている人たちが住んでいる、
堀江さん曰く、あまりカメラを向けられることに好意的でなないとのことなので、あまり写真はないが、街の様子はいたるところにゴミの袋が置いてあり、いままでの街の雰囲気とは一線を画す。
しかし、街に住む人々は家族で団欒していたりととても穏やかな生活をしている様子。
街の中をさらに進み丘を登ると大きな門をくぐる。
山の崖を切り崩したような場所に教会が建っている。
ちょうど、教会の門が開いており中を見学することができた。
内部は崖の中を削り取って作られており、ひんやりとした空気が漂う。
イスラム教が主のエジプトの中で、少数派のキリスト教徒たちがここで、ひっそりと祈りを捧げていたのだろう。
さらに丘を進むと岸壁に大きなキリストの彫刻が彫られている。
周りを見ると、いたるとこに彫刻があり、ここがキリスト教の教会であることが窺い知れる。
実はこの彫刻、ポーランド人のマリオ氏が無償で彫っているものだとか、そしてこの彫刻は未だに完成しておらず、彫り続けているという。
ちょうどここは丘の上に位置しており、先ほど通ってきたコプトの人々が住む、ゴミの街を一望することができる。
建物の上にゴミが積まれている風景は、今まで見たことのない異質な風景だ。
そんなビル群の壁面に一際目立ったペイントが施されている。
ここからではよく見えないが、ある角度からこのペイントを見ると、丸い円の模様が見えるという。
他にも巨大な地下教会が二つもある。
一つは、壁面にコプト教の教えを掘った彫刻が施されている。
もう一つは、さらに広く、大ホールのような教会。
約1万人もの信者を収容できるらしい。
この日は、日曜日でミサがあったためなのか多くの人で賑わっており、
サッカーをする人、木陰で休む人、ベンチでゆっくりしている人など皆、思い思いの時間を過ごしていた。
まとめ
これにて、堀江さんのツアーは終了。
時間にして3時間ほどだったが、いままで見てきたピラミッドなどの遺跡や、エジプト人とは全く異なった、街並みや遺跡、人々の生活を垣間見ることができ、とても充実した時間を過ごすことができた。
これほどの規模のものが、地球の歩き方にも載っていないというのも驚きだ。
興味のあるかたは是非、日本人宿「サファリ」にいる堀江さんにコンタクトを取ってみてはいかがだろうか?
ピラミッドを見に行くだけでは感じることのできない、エジプトの側面を垣間見ることができるはず。
※女の子が大好きなので、女性と一緒に行くと喜びます。
犬の散歩をする堀江さん
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